フレイル予防について
「フレイル」とは
「フレイル」とは、年齢を重ねることによる心と体のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態を指します。フレイルの状態のまま、何もしないでいると、更に筋力や心身の活力が低下して、心や体の病気になりやすくなります。そのまま放置すると、介護が必要な状態になる可能性があります。
予防や対策に早めに気づき、生活習慣を見直すことでフレイルの進行を防ぎ、回復が見込めます。
フレイル予防の大事な4本柱
フレイル予防は日々の習慣と結びついています。食事、運動、口腔ケア、社会参加を見直すことで活力に満ちた日々を送りましょう。
食事
食事は活力の源です。高齢になると食べる量が減ってしまいがちですが、タンパク質の多い肉や魚、大豆製品などを積極的にとるようにして、1日3食バランスのとれた食事を心がけ、体力や免疫力を保持しましょう。
フレイル予防のための食事のとり方
必要な栄養素をまんべんなくとるためには、多様な食品や料理をたべることが重要です。食べ方、食材などを工夫して、しっかりと食べてフレイルを予防しましょう。
食べて元気にフレイル予防(PDF)
運動
筋肉が衰えると、体を動かすのが面倒になったり、転びやすくなって大きなケガにつながってしまったりします。また、身体活動は筋肉の発達だけでなく食欲や心の健康にも影響します。健康な身体を維持するために、筋トレやストレッチ、ウォーキングなどで、積極的に身体を動かし、筋力の低下を防ぐことが大切です。
健康づくりに「筋膜ケア」を取り入れてみませんか?
全身とつながっている「筋膜」を解きほぐすことで、血液やリンパの流れが促され、人が本来持っている身体の機能を回復したり、活性化する効果が期待できます。だれでも簡単にできるケアですので、「肩が痛い」「膝がちょっと…」というときにオススメです。
筋膜ケアリーフレット(PDF)
口腔ケア(お口の健康)
お口の健康は、全身の健康や高齢期の生活の質に大きく影響します。歯みがきや義歯のお手入れなどで、お口の中を清潔に保ちましょう。
また、お口の健康を保つことは、フレイルや誤嚥(ごえん)性肺炎の予防に大切です。よく噛んで食べることは、認知症やうつの予防にもつながります。
しっかりと自分の口で食べ続けられるよう、かかりつけの歯科医院を持って、歯みがきの指導や定期受診を受けましょう。
「お口元気歯ッピー健診」とは
年度内に76歳、78歳、80歳になる方を対象に、歯やお口の中(口腔)の状態の検査、口腔機能(飲み込む力など)の評価を実施します。歯とお口の健康に目を向けるきっかけに、ぜひご利用ください。
お口元気歯ッピー健診のページへ
「オーラルフレイル」とは
噛みにくい、飲み込みづらい、滑舌が悪くなったなどの“口に関するささいな衰え”を、「オーラルフレイル」と言い、フレイルが始まる初期サインとして現れることがわかってきました。かかりつけ歯科医に定期的に通い、”健康長寿”を目指しましょう。
健口で伸ばそう健康寿命 オーラルフレイルってご存じですか?(PDF)
【問い合わせ先】
公益社団法人 鹿児島県歯科医師会
歯科医療連携室 TEL 099-223-0378(鹿児島市照国町13番15号)
社会参加(趣味、ボランティア、就労など)
閉じこもりなどによる”人とのつながりの低下”は、フレイルの最初の入り口ともされています。年齢を重ねることにより、外出が面倒になりがちですが、趣味やボランティア、地域活動などのやりがいを持つことは、心と体の健康を保つため、とても重要です。無理をせず、自分に合った活動を見つけましょう。
高齢者の健康づくりや社会参加活動などへのポイントを付与する取組
県内の市町村の中には、高齢者の方々の健康維持や介護予防、社会参加の促進を図るため、65歳以上の高齢者の健康づくりや社会参加活動に対して、地域商品券等に交換できるポイントを差し上げる取組を行っている市町村があります。取組の有無や、対象となる活動、ポイントで交換できる内容等については、市町村によって異なりますので、お住いの市町村にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
鹿児島県後期高齢者医療広域連合
〒890-0064 鹿児島市鴨池新町7番4号
(鹿児島県市町村自治会館2階)
099-206-1329 (資格・保険料・保健事業)
099-206-1398 (給付・レセプト)
099-206-1397 (代表)
099-206-1395